0258食-たべる
筆者:miki 
2010年1月16日 13時30分
長岡は直地元なので「世界の料理」のタイトルにはちょいと役不足なんですけれど、長岡で秋ごろから目を引くようになった「洋風カツどん」ののぼり。洋風カツどんは8月に地方情報誌が特集して以後、新聞が取り上げたりと、ちょっとした話題になりました。便乗ということではないのでしょうが、「長岡ご当地B級グルメ化プロジェクト実行委員会」なる団体が飲食店にぼりを作成したり、洋風カツどんを提供するお店のマップを配布したりと、力を入れてPRしてきたようです。いわゆる「B級グルメ」をテコにした地域おこしですね。B級グルメで成功した有名な先例は大宮の餃子や福島のラーメンが思い浮かびます。
洋風カツどんはどんはお店によって多少の違いがあるようですが、器は丼ではなく皿。そこにご飯と切り分けたトンカツを乗せてソースをかけたもの。デミグラソースであることが多いようです。このソースがお店の腕の見せ所となります。いっしょに野菜も付け合わせにあります。ワンプレートランチですね。
昨年閉店したパラー小松は洋風カツドン最初の発案店。兵庫県にも「かつめし」としてあるそうです。
洋風カツどんについては、このサイトではケサジローさんが1年も前に取り上げています。昨年末にもいしまるさんもふれていました。そこで今回この「洋風カツどん」はこれほどまでに仰々しく取り上げるに値するものなのか、あるいは、B級グルメと指定ふさわしいのかについてはずかしげもなく以下に愚考を広げる次第です。
そもそもB級グルメとは何でしょう?芸人が料理の値段あてをする番組をみてると、たいていの長岡の食堂の料理はB級だと思うのですけれどね。それはさておき、ぼくの考えるB級グルメは安く、しかもうまくて量もたっぷりというもの。なにより料理に存在感がなければなりません。
それでは洋風カツどんにはB級グルメの栄誉が与えられるかというと、「当落線上すれすれ、今一歩なんじゃないか?」が正直なところ。つまるところ、「ご飯が一緒よそわれ、ソースがかけれられたトンカツ定食では?」。とうてい、兄貴分のカツ丼のパワーに及びません。ネーミングが良いだけに、かえって名前負けしているというのが個人的感想。
もとより、洋風カツどんはなくなりはしないと思いますが、洋風カツどんのB級グルメ化の話題はいつしか自然消滅ということになるのでは。もっとも、それなりに盛り上がったようですから、目的は達成されたと言ってもよいでしょうか。

画像は某食堂の洋風カツドン。他にみそ汁、香のもの、そして食後の飲み物が付く。以前からメニューの一品としてあり、値段も他の定食類と変わらぬリーズナブル。
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