0258食-たべる
筆者:miki 
2009年3月20日 12時26分
チャーシュー麺900円。
店名らしからぬ長い名前と店の外観を眺めれば、おのずと店側の意図が伝わってきます。長浜ラーメンは九州博多にルーツがあるわけですけれど、東北を中心にチェーン店開しているお店です。昨年11月上旬に長岡殿町に開店。新潟県では新潟市に次いで2軒目。
夜7時からの営業。殿町の夜ですから、主たるターゲットは飲み屋帰りの酔客ということになるでしょうか。この文句にひかれて足を踏み入れる酔っぱらいは浪花節的に盛り上がっているわけで、そこに店名というよりキャッチコピーばりのこの文句。浮世の風が身にしむこの頃、せめて一杯のラーメンで冷え込む懐を暖めたくなります。
外見といい店内といい屋台風。博多名物「すもつ」というモツ料理の酒肴も、雰囲気作りに一役買っています。注文時に麺の固さを「ふつう、かため、バリカタ」と聞いてくるのも、長岡のラーメン店にはなめずらしい光景ですね。
本場の長浜ラーメンがどうなのか分かりませんが、ここのねらいは本場の長浜ラーメンを屋台のシチュエーションもそのまま味わっていただこうっていうことなんでしょう。
替え玉のシステムが雰囲気作りを大いに助けています。小ぶりのフライパンのようなもので、追加の替え玉をカウンター越しからどんぶりに入れてくれるのは、いかにも本場直伝の流儀に思えます。
味は平均的なのではないでしょうか。そのぶん、カウンターの薬味で気兼ねなく自分好みにアレンジできます。薬味もすりごま、高菜、唐辛子、焦がしネギ油、紅ショウガ、にんにく、場合によっては卵とそろっています。
トンコツ独特のにおいが相当きついのではと思っていましたが、ほとんどないようです。少なくとも私は気になりませんでした。
今回チャーシュー麺を注文しましたが、めんとスープと備え付けの薬味で十分満足が得られるから、まずは650円のラーメンを頼む方がいいかな。チャーシューをもっと食べたいぶんには後からトッピングで追加する手もありますね。
「バリカタ!」と、いかにも慣れた風を装い訳知り顔に注文して、長岡殿町ならぬ、博多長浜の夜をどこかに感じつつ、乙だねって一人ほくそ笑むのも、これはこれでラーメンの醍醐味でしょうか。
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