0258食-たべる
筆者:miki 
2009年2月20日 5時46分
坦々麺700円
ラーメンを食べに行くといったら、今ではたいがいラーメン専門店で、それ以外は念頭にないって言っても過言ではありません。でも、考えてみれば、ラーメン専門店なる食いもの屋の出現は長岡ではこの10年かで、それ以前は青島とその系列をのぞけば、安福亭,どさん子などさほど多いとは言えませんでした。むしろ、ラーメン専門店は特異な存在でした。
ラーメン専門店が増えたのはいわゆる大ラーメンブームによるところが大きいのでしょうし、また開店も比較的簡単ということもあったでしょう。いずれにせよ、いつしかラーメンはラーメン専門店でなければ、っていう頭に私はなってしまいました。
ところで、口の悪い友人が「ラーメン店専門店なんて、ほとんどの店がきちんとした料理の修業なんてしたことないだろ?脱サラか、アルバイトの延長でラーメンしか作れない人間のやっている店だろ」なんていいつつ、冷笑を浴びせかけます。「わかってないなー、ラーメンの本質はジャンクフードなんだよ。一流料理人だからって、うまいジャンクフードを作れるわけじゃないんだよ。まあ、クラッシックで一流でも、ジャズじゃ通用しないってとこにも似てるよ」なんて、声高に反論してみましたが、後で「悪友の言い分も一理あるんでは?」って、当初の確信も簡単に揺らぎだす始末。
自信満々の鼻をへしおってやるには、ラーメン専門店のラーメンが修行を積んだ料理人のラーメンと同じかそれ以上だということを突き付けてやればいいわけですが、長岡でそうした料理人のいるお店は果たして存在するのか。
思い浮かんだのが、中華料理店。こうしたお店の料理人だったらきちんとした修業もの積んでいるだろうし、中華料理ってことでラーメンもメニューにあるだことだろうって思いました。いろいろな中華料理店が思い浮かびます。今回は店主が某有名店で修業したと聞き、以前から気になっていた喜京屋で悪友の言の是非をいざ確かめん!
中華料理店って久しぶりです。ましてや、ちょい緊張します。メニューを見ると、これがユニーク。喜京屋の歴史がわかるわ、料理の詳細が分かるわ、あげくは抱腹絶倒にさせられるわ、まあ、長岡で他にはないメニューではないかな。てなことを考えながら、おすすめの坦々麺をオーダー。
ところで「ラーメンはお勧めしない」というメニューの文句には絶句。喜京屋のユニークをひしひしと感じます。そんなことより、坦々麺。
坦々麺をオーダーする際に頭に浮かんできたのは、「今時のラーメン専門店って、坦々麺ってそんなにないよな~」です。今時の大半のラーメン専門店はよかれ、あしかれ、流行に敏感ですね。新しい動向をいち早く取り入れています。坦々麺などのいわゆる定番メニューってのはやはり、こうした中華料理店や食堂のラーメンに見かけますが、長岡のラーメン専門店ではあまり見かけません。
さて、坦々麺のお味のほうは?なかなかです。具はいたってシンプル。肉そぼろ、メンマ、ホウレンソウ。何と言っても、スープがいいですね。ちょっと癖のある風味。辛さはさほどではないけれど、その分すがすがしさを感じます。激辛ものにありがちな、あとまで舌や喉がひりひりすることが、この坦々麺にはありません。いい意味で辛さが後を引きません。
結局、喜京屋で坦々麺を食べてみて、いわゆるラーメン専門店と中華料理店のラーメンには基本姿勢が違うのではないかということが感じられました。そこの詳しいところは、今後ということで、今回はこれにて終了。
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