0258食-たべる
筆者:miki 
2006年10月5日 16時44分
いち井に行って来ました。
11時30分の開店時刻に来ると、すでに20人ばかり並んでいます。もちろん店内は満席です。この列に加わってから、食べ終えてでるまでに1時間半ほどかかりました。ほっと一息。店の外には長蛇の列です。「やれやれごくろうさま」といった感想です。
長岡のような地方の都市では、おどろくべき行列です。時おり行列の一人一人に、注文を聞いていくのですが、この日は塩ラーメンを注文する人が多かったですね。
いち井はまず、豚骨ラーメンで人気がでました。「くせのないけれど、豚骨のうまさが存分に味わえるスープ」が評判でした。その頃、塩ラーメンを頼む人は少なかったですね。クロレラだったか、葉緑素だったかを練り込んだ麺で、一食分パックされていた袋からとりだして、茹でていたのを覚えています。何の変哲もないラーメンで、「これは期待はずれ」という印象を持ちました。
しかし、いち井の塩ラーメンは大化けします。移転前後のようです。私は移転前はほとんど食べに行かず、移転後初めて変わったのを知りました。
これまでの緑色の麺をやめ、スープもこってり目に変えました。コクと風味を前面に打ち出すために、えび油を加え、インパクトのあるラーメンに一変しました。
新店舗はコミック雑誌を一掃し、落ち着いたBGMが流れるこげ茶を基調とした店内になりました。レイアウトも昭和30、40年代のコンセプトで統一されています。
席に案内されると、注文をとりにきてくれます。その際、麦茶とお絞りとお手元が運ばれてくるのですが、箸先はいち井の名入りの紙で覆われています。
高級さとはちょっと違うかもしれませんが、とにかく、長岡の他のラーメンとは一線を画そうとする意志が感じられました。いわゆる差別化を狙ったわけですね。しかも、この頃から、行列が半端ではなくなってきました。
移転した頃は醤油、塩、豚骨は600円、チャーシューにすると800円でした。現在はそれぞれ100円アップしています。
さて、現在の塩ラーメンはまた変わりました。以前の透明感があったスープは白濁し、見た目には豚骨スープと同じに思えます。スープは確かにうまいのですが、私の鈍感な舌だと「ちょっと塩味のきいた豚骨?」くらいにしか思えないのが残念です。気のせいでしょうか、麺もいくぶん細くなった感じがします。
研究熱心なのには本当に頭が下がります。塩ラーメンをふくめ、他のラーメンのスープを工夫され、果敢に新しいスープを提供されています。「ここまでしなくても」というほどの身の入れようです。並たいていではありません。
塩ラーメンの定番の具はきくらげ、白髪ねぎ、水菜、チャーシュー、メンマです。チャーシューは開店以来さほど進歩がないようです。大きさと厚みのあるブタバラ肉のチャーシューなのですが、ややぱさぱさしています。このチャーシューを食べるたびに、「スープや麺に比べると落ちるなあ」と思ってしまいます。もっとも、決して他店と比較して低いわけではありません。スープと麺の釣り合いを考えると、このチャーシューでは役者不足の感がしてしまいます。メンマはやわらかく、むらなく味が染み渡っています。いち井の基本が「ていねい」であるということを、雄弁に語ってくれる具ですね。そうそう、忘れてはならないのがピリタクですね。いち井が人気店になった秘密が隠れている気がします。
この日はトッピングに味玉とえびワンタンを頼みましたが、味玉は黄身が半熟と言うより、ややゼリー状です。私の好みは黄身が流れ出すくらいがベストなので、不満でした。えびワンタンは豚肉特有の臭みが前面に立っていて、せっかくのぷりぷりしたワンタンが台無しでした。
私の場合、いち井のラーメンを満喫する一番の組み合わせは、ラーメン(塩、醤油、豚骨どれでもOK)700円に特盛(二玉分)100円の800円での注文を完食だと、今回確信しました。
前は並ばなくても食べれたし、値段の割には相当うまかった店です。人気店になったのは他人事ながらうれしい限りですが、並んでまで食べたいかというと、今現在は疑問符がついています。
ただ、いち井は今後どんなことになるか予想がつかないし、これからも長岡のラーメンの大きな牽引役であるのはまちがいありません。
11時30分の開店時刻に来ると、すでに20人ばかり並んでいます。もちろん店内は満席です。この列に加わってから、食べ終えてでるまでに1時間半ほどかかりました。ほっと一息。店の外には長蛇の列です。「やれやれごくろうさま」といった感想です。
長岡のような地方の都市では、おどろくべき行列です。時おり行列の一人一人に、注文を聞いていくのですが、この日は塩ラーメンを注文する人が多かったですね。
いち井はまず、豚骨ラーメンで人気がでました。「くせのないけれど、豚骨のうまさが存分に味わえるスープ」が評判でした。その頃、塩ラーメンを頼む人は少なかったですね。クロレラだったか、葉緑素だったかを練り込んだ麺で、一食分パックされていた袋からとりだして、茹でていたのを覚えています。何の変哲もないラーメンで、「これは期待はずれ」という印象を持ちました。
しかし、いち井の塩ラーメンは大化けします。移転前後のようです。私は移転前はほとんど食べに行かず、移転後初めて変わったのを知りました。
これまでの緑色の麺をやめ、スープもこってり目に変えました。コクと風味を前面に打ち出すために、えび油を加え、インパクトのあるラーメンに一変しました。
新店舗はコミック雑誌を一掃し、落ち着いたBGMが流れるこげ茶を基調とした店内になりました。レイアウトも昭和30、40年代のコンセプトで統一されています。
席に案内されると、注文をとりにきてくれます。その際、麦茶とお絞りとお手元が運ばれてくるのですが、箸先はいち井の名入りの紙で覆われています。
高級さとはちょっと違うかもしれませんが、とにかく、長岡の他のラーメンとは一線を画そうとする意志が感じられました。いわゆる差別化を狙ったわけですね。しかも、この頃から、行列が半端ではなくなってきました。
移転した頃は醤油、塩、豚骨は600円、チャーシューにすると800円でした。現在はそれぞれ100円アップしています。
さて、現在の塩ラーメンはまた変わりました。以前の透明感があったスープは白濁し、見た目には豚骨スープと同じに思えます。スープは確かにうまいのですが、私の鈍感な舌だと「ちょっと塩味のきいた豚骨?」くらいにしか思えないのが残念です。気のせいでしょうか、麺もいくぶん細くなった感じがします。
研究熱心なのには本当に頭が下がります。塩ラーメンをふくめ、他のラーメンのスープを工夫され、果敢に新しいスープを提供されています。「ここまでしなくても」というほどの身の入れようです。並たいていではありません。
塩ラーメンの定番の具はきくらげ、白髪ねぎ、水菜、チャーシュー、メンマです。チャーシューは開店以来さほど進歩がないようです。大きさと厚みのあるブタバラ肉のチャーシューなのですが、ややぱさぱさしています。このチャーシューを食べるたびに、「スープや麺に比べると落ちるなあ」と思ってしまいます。もっとも、決して他店と比較して低いわけではありません。スープと麺の釣り合いを考えると、このチャーシューでは役者不足の感がしてしまいます。メンマはやわらかく、むらなく味が染み渡っています。いち井の基本が「ていねい」であるということを、雄弁に語ってくれる具ですね。そうそう、忘れてはならないのがピリタクですね。いち井が人気店になった秘密が隠れている気がします。
この日はトッピングに味玉とえびワンタンを頼みましたが、味玉は黄身が半熟と言うより、ややゼリー状です。私の好みは黄身が流れ出すくらいがベストなので、不満でした。えびワンタンは豚肉特有の臭みが前面に立っていて、せっかくのぷりぷりしたワンタンが台無しでした。
私の場合、いち井のラーメンを満喫する一番の組み合わせは、ラーメン(塩、醤油、豚骨どれでもOK)700円に特盛(二玉分)100円の800円での注文を完食だと、今回確信しました。
前は並ばなくても食べれたし、値段の割には相当うまかった店です。人気店になったのは他人事ながらうれしい限りですが、並んでまで食べたいかというと、今現在は疑問符がついています。
ただ、いち井は今後どんなことになるか予想がつかないし、これからも長岡のラーメンの大きな牽引役であるのはまちがいありません。
ジャンル:食 カテゴリ:全般 地域:全地域
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