0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2013年7月21日 11時53分
「花嫁」作詞: 北山修 作曲: 端田宣彦・坂庭省悟 歌:はしだのりひことクライマックス
歌は結婚を反対された女性が、家を飛び出して彼のもとに行く途中の心境をつづったとおぼしき内容(とくに二番「何もかも捨てた花嫁」から)なので、それなりに深刻(一番の「帰れない何があっても」から)。断固とした意志にあふれた力強い女性の声はぴったりします。
しかし曲は明るくユーモラスですし、「花嫁」という言葉のイメージ、さらに「夜汽車」という言葉の持つロマンチックな響きがむしろ華やかな雰囲気を醸し出しています。一番と二番の途中のバックコーラスだけで歌われる「命かけて燃えた恋が結ばれる」もハッピーエンドを強く印象づける結果になっています。
もちろんよくよく考えれば、1970年代の実際の夜汽車なんてうらぶれたさみしさにあふれていたわけで、とてもロマンチックとは呼べない代物でしょうし、夜分に出発するのも尋常ならざる事態ですが、音楽の力なのでしょうか、そんなことなぞどこかに吹き飛んで、好印象だけが残ってしまいます。
この歌をぼくは小学校高学年ほどに聴いているわけですが、もちろん、明るい希望と夢に満ちた花嫁の歌だと思っていましたし、今でもそんな気がしますし、じっさいうじうじと思い悩まず実行する女性なわけですから、そこに楽天的なにおいがあっても当然でしょうか。










