0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2013年5月27日 1時51分
「喝采」作詞: 吉田旺 作曲: 中村泰士 歌:ちあきなおみ
ちあきなおみさんのこの一曲に「喝采」を挙げる人も多いかと思います。これが暗い。3年前に歌手の夢を実現するために恋人を捨てて上京し、それなりに人気歌手となった主人公のもとに昔の恋人の死亡通知が舞い込むという設定。「教会の前にたたずみ喪服の私は祈る言葉さえなくしてた」のフレーズは外国映画のシーンのようです。
「恋の歌うたう私」はやはり女性でしょうか。ちあきなおみさんが思いれたっぷりに歌うので、ますますその印象が強まります。女性歌手とした方が雰囲気が出ますし、ぼくはビリーホリディーのようなジャズシンガーを連想してしまいます。ジャケット写真もそうした雰囲気があるように思います。
「動き始めた汽車に一人飛び乗った」というフレーズはさすがに古い。今の電車しか知らない若い人には全く分からないでしょう。そもそも観光用の特別な場合を除いて、現役の汽車は残っているのでしょうか。
今では動き始める前に電車の扉は自動で閉まってしまうのですから、飛び乗る芸当なぞできませんが、1972年当時は無理のない言い回しだったのでしょうね。
この喝采は歌手の菅原洋一さんも自分が歌いたい曲だったと周囲に洩らしたということを聞いたことがあります。多くの歌手の方がカバーされているようですね。昭和を代表する歌であることは間違いありません。








