0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2012年9月4日 5時48分
「遠い海の記憶」作詞:井上真介 作曲:樋口康雄 歌:石川セリ
かってテレビが生活の中心だった時がありました。テレビを敵対視する人々は、「テレビを見ると白痴になる」とか、かんとか。外野のお偉いさんたちの放つかまびすしい雑音は少年のぼくには一向届かず、筋金入りのテレビっ子になっていました。その頃は内輪話の楽屋落ち(業界話ってなことを仰る向きもあるようですが)ばかりの下卑たお笑い芸人頼みのバラエティーなんてなく、ニュースやドラマやドキュメンタリーにしっかり力を入れていました。
今では往年の心意気を日に日に失いつつあるNHKもかっては硬派のドラマを作っていました。少年ドラマシリーズはまずはその入り口になるドラマでした。硬派だからと言って、つまらないドラマが許されわけでありません。筒井康隆「時をかける少女」をはじめとしたSFあり、文芸作品の映像化あり、コメディーあり、一昔前の青春ものありのなかなか変化に富んだ内容。
これらのドラマごとに主題歌や主題曲があり、今でも一番記憶に残っているのが、「つぶやき岩の秘密」(1973年7月)の主題歌「遠い海の記憶」。石川セリさんが歌っていた曲です。お盆に帰省していた叔母もNHKの「みんなの歌」でながれたこの曲を聞き、この曲もドラマもよかったと言っていたのを思い出しました。ぼくはドラマの方はほどんど覚えていませんが、この歌だけほぼ完璧に覚えています。
この主題歌が後にレコード化されたことも当時知りませんでしたし、石川セリさんの他の歌も、名曲とされた「八月の濡れた砂」をはじめとして、かなり後になるまで全く知りませんでしたが、ぼくは井上陽水さんのファンだったこともあって、彼と結婚したことはリアルタイムで知っていました。
ところで、今年の春先話題になったオセロの中島さんが若いころの石川セリさんに似てると言われていることを小耳にはさみました。レコードのジャケットを見ると、うーん、どうなんでしょうか?バタくさい雰囲気が両者に共通しているくらいにしかぼくには思えませんが。








