0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2012年6月14日 0時58分
「また逢う日まで」1971年 作詩:阿久 悠 作曲:筒美京平 歌:尾崎紀世彦
年末のTV の大イベントと言ったら日本レコード大賞と紅白。先月5月31日に亡くなった尾崎紀世彦さんが、1971年のレコード大賞を「また逢う日まで」で受賞。ぼくは彼がステージに関取と一緒に登ってきて、その関取(高見山かな?)に肩車されて大喜びしていたテレビの映像を獏然ながら覚えています。
「また逢う日まで」の強烈なインパクトは彼の他の持ち歌をかすませてしまうのですが、この「また逢う日まで」と同じくらいにぼくの印象に残る歌が「羅針盤」。
といってもこの曲名は今回初めて知りました。しかも、「羅針盤」を丸々聞いているわけではありません。長岡市の摂田屋にある酒造会社、吉乃川のCMで流れていたほんの一部分を聞いたにすぎないからです。でもコンサートでは大切な持ち歌の一つだったそうですから、ねっからのファンのかたからすれば「聴いたと言えるなんて何とも厚かましい!」となるでしょうけれど。
ところでぼくはてっきりこの曲「羅針盤」は発売されていたものだとばかり思っていましたが、実は未発売。聞くところによれば、この春発売予定のアルバムにエントリーされていた一曲。尾崎さんの健康の回復を待って歌入れだけを待つばかりだったそうです。さらに、この「羅針盤」の楽曲提供者の為末照正さんは今年の1月7日に癌で亡くなられていたとのこと。
「ここで気になるのは吉乃川のCMで尾崎さんが歌った羅針盤」の音源の行方です。
羅針盤全曲はyoutubeにアップされている為末さんの歌だと以下の様になります。
羅針盤 作詞作曲:為末照正
呼びとめる声がしたそんな気がして振り向けば
少年の頃の俺がほほ笑みかけてくれるよ
あこがれは遠すぎてただいたずらに時は過ぎ
ひとはみな自分さえ疑うけれど
もっともっと俺は俺を信じてやればそれでいい
譲れないプライドで人は傷つけ付け傷ついて
グレている昨日の俺にそっとささやき伝えよう
言葉では響かない熱い心の叫びに
身を捨てて歩きだせ、かわることなく
もっともっと俺は俺を好きになれたらそれでいい。
ゆく船は小さくて波に揺れるけれども
羅針盤導かれ旅を続ける
もっともっと俺は俺を信じてやればそれでいい。
もっともっと俺は俺を信じてやればそれでいい。
好きになれたらそれでいい。
記憶があいまいなので確かとは言い難いのですが、吉乃川のCMではレコーデング中の尾崎さんに吉乃川の清酒の映像が重なるものだったように思います。
CMで使われていた歌のパートは「少年の頃の俺がほほ笑みかけてくれるよ♪あこがれは遠すぎてただいたずらに時は過ぎ」「言葉では響かない熱い心の叫びに」「ゆく船は小さくて波に揺れるけれども♪羅針盤導かれ旅を続ける」だったかな?全く自信がないのですが。
このCM制作がどのようにされたかわからないのですが、素人考えだと、「羅針盤」フルコーラスのマスターテープが存在し、そこからCMのイメージと時間に合うパートをはめ込んだのではないかと思うのですが。CMが尾崎さんのレコーディング風景(これもあやふや)というのもぼくの空想を刺激する一つともなっています。
関係者がどこかに大切に保管していてくれ、どのような経緯でもいいのでぜひこの曲を尾崎さんの歌声で聴けることを願って止みません。









