0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2011年10月14日 23時40分
「君のひとみは10000ボルト」(1978) 作詞:谷村新司 作曲歌:堀内孝雄
木犀のむせかえるような香りはトイレの芳香剤をぼくに連想させ、そのトイレも一昔前のタイル張り。後架という言葉がふさわしい寒々とした場所。芳香剤もこのTPOにふさわしく、セロファンに巻かれたゴムまり大の代物がビニールの細い網に包まれつるされている。汲み取り式なのは言うまでもありません。そしておつりも・・・・、もとえ、大変失礼しました。でも、おつりなんて言っても今の若い人にはわからないでしょうね。
もともと芳香剤の香り成分のほうが木犀にならったのを知らずにいたぼくは、芳香剤の方をオリジナルだと思い込んでいたせいで、木犀の香りは即座にトイレを連想させることになってしまいました。
木犀の花がどんな香りか知るようになると、「日本生命のCMニッセイのおぼちゃんの歌の出だしが『木犀の花咲く頃に~♪ふるさとの顔思い出す~♪』『もくせいの花』(作詞:横内理員 作曲:小林亜星 歌:デューク・エイセス)で始まっていたなーと思いだしました。
木犀には黄色の花をつける金木犀と白い花の銀木犀があるそうですが、庭木にされるのも、何かと取り上げられるのも金木犀の方が多いみたいですね。ぼくも木犀の花の匂いは金木犀で知りました。
金木犀と言えば、このCM曲としても話題になった大ヒット曲「君のひとみは10000ボルト」今では演歌歌手が板についてきたアリスの堀内孝雄さんがソロで歌って大ヒット。とにかく出だしがこれでもかというくらいド派手で視覚的。「とび色のひとみに誘惑の陰り~♪金木犀の咲く道を~♪銀色の翼の馬で駈けてくる20世紀のジャンヌダックよ~♪」とび色、金、銀色、鎧に身を固めた凛とした救国のスーパー美少女とくれば、安土桃山美術をしのぐ豪華絢爛絵巻物。
ぼくの中では「金木犀の匂い」=「トイレの芳香剤」=「君のひとみは10000ボルト」と連想することになってしまい、金木犀の匂いに気付くと、かの曲がBGMで流れ、寒々とした田舎の汲み取りトイレが浮かぶという次第。
ところで、最近はじめて知ったのですが、沈丁花も金木犀と同じような芳香をもっているようですね。沈丁花は春、金木犀は秋。金木犀も春に花をつけるものもあるらしいですが、ほとんどが秋。ぼくは金木犀はずーっと年2回咲くのだと思い込んでいました。
どっちにしろ、トイレのイメージからは抜け出られそうにありません。だって、「金もくせえ」ですから、残念!って、古い!









