0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2010年7月12日 7時28分
先週の7月10日土曜日から長岡の新潟県立近代美術館で始まったモーリス・ユトリロ展に行ってきました。
ユトリロって日本では特に人気がある画家だという印象があるくらいで、あとはほとんど知りませんでした。今回90点ほどの作品を見たり、案内文を読んだりして、これまでの漠然とした私の勝手なイメージとはかなり違う実像を知ることができました。
今回思ったのは、樹木や人の描き方の手の抜きぶり。興味があったのは建物や路地なんでしょうけれど、ちょっと雑すぎるような。
私は作品よりもユトリロの人生に興味が惹かれました。アルコール中毒で療養中に、いわゆる絵画療法ということで製作された作品が世間の注目されるところとなり、次第に一級の美術品として高額で取引されるや、肉親を始め様々な人がユトリロを食い物にしたわけなんですけれど、逆にユトリロもなんだかしたたかに食らいついて行ったような。
解説をとびとびに読んだ限りにすぎませんが、直接戸外に出ての写生ということはほとんどせず、絵葉書や写真、さらにはそうして製作された自分の絵を参考にしながら製作したとか。
芸術家には変わった人が多いって聞きますが、ユトリロはトップクラスにいるようですね。










