0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2010年4月18日 23時13分
「ハチのムサシは死んだのさ」作詞:内田良平 作曲:平田隆夫 歌:平田隆夫とセルスターズ
いまでも個人名が出てくる歌はにがてで、その頃「ムサシ」と聞いて、「宮本武蔵」を連想できるようなお利口さんでなかったので、「へんな名前だな」と思いました。さすがに今では、宮本武蔵や「ムサシのサシはハチが刺すにかけてるのだな」なんて一人合点で悦に入りニヤつくくらいにはひねこびています。
前作「悪魔がにくい」でも「悪魔」というどぎつい言葉が出てくる歌でしたが、大ヒット。今度の歌詞にはさらに不吉な「死」が登場し、何度も繰り返えさえれるアングラソングめいた代物でした。それでも続いて大ヒットしたのは時代の気分を表していたのでしょう。
ですから、この歌詞はずっと意味深で、当時の学生運動や市民運動の挫折を表しているのだそうです。
確かに、ハチの名前を生涯無敗の剣豪にあやかりながら、無惨な死にざまを歌っているのは風刺的ですし、当時の政治や社会状況と容易にリンクするようにも思われます。
実際この暗い内容で当時流行歌になったわけですから、人々の心に大いに訴え、共感するところがあったわけです。
もっとも、当時のぼくにそんな社会や政治的な経緯なんてわかるはずもなかったのですが、歌のインパクトは強烈だったらしく、ぼくにしてはほぼ正確に覚えています。
もう一つ記憶に残っているのが、ドリフの「8時だよ!全員集合」だったと思うのですが、歌のゲストの際、女性メンバー二人のうちの眼鏡をかけている方が、客席からどれくらい目が悪いのかとか聞かれたのに対して、伊達眼鏡だと話している映像を鮮明に覚えています。その一方でこの女性の音声を拾うためにマイクを差し出していたのはいかり長介だったんじゃないかとこれはなんともうろ覚えなのですが。










