0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2010年3月27日 13時47分
「恋人も濡れる街角」1982年作詞作桑田佳祐 歌中村雅俊
春の歌と書いて春歌。おおらかなイメージですね。これからの季節にぴったりする名前なのですが、本来は公式の場にはふさわしくはない歌です。この「恋人も濡れる街角」が春歌であるとは断言できませんが、思わせぶりだし、わざときわどい文句を入れているようです。
たんなる猥歌にならず、むしろ、上品な風情がただよっているのは、ボサノバ風の落ち着いた曲がつけられていること。それとやはり歌詞がうまい。「不思議な恋は女の姿をして今夜あたり訪れるさ」のでだしで、空想のことを歌っていると聴き手に思わせ、現実のナマ臭さを和らげています。
曲の〆に繰り返される「愛だけが俺を迷わせる」のフレーズが、効いています。
「恋人も濡れる街角」は「蒲田行進曲」の主題歌になっています。ぼくの見た限りでは挿入歌という印象を持ちました。映画だけでなく、テレビドラマの挿入歌としても流れていました。TV番組は全く見ていませんけれど、EPレコードのジャケットをみる限り、やっぱりというか当然ながら「恋人も~」のほうが主題歌扱い。
二次会でカラオケなんてことになると、ぼくが選ぶのはこの歌なんですよね。でも、ぼくの歌唱力だとこの歌は春歌ならぬ猥歌になってしまいます。開き直って歌ってしまうのはオジサンである何よりの証拠ですね。








