0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2009年11月29日 13時30分

「怨み節」(1972年) 作詞伊藤俊也 作曲菊池俊輔 歌梶芽衣子
最近ではバラエティに出演する女優さんが増え、女優のイメージが固定しませんが、かっては初出演時の売り出しイメージを大切にしたようですし、一度ついたレッテルを変えるのには大変だったようです。
日本で代表的な大女優、例えば吉永小百合のように、出発点は清純派というのが定石のようで、それ以外は中堅にしかなれなかった気がします。
梶芽衣子と言えば、「女囚さそり」の主演。コワイおねいさんのイメージでした。もっとも、ぼくにはテレビドラマの「寺内貫太郎一家」(1974年)の影のある長女役のほうが印象にありますが。
この「怨み節」は彼女の最初のイメージ(裏社会に生きる女)を決定づけた「さそり」の主題歌。彼女自身が歌ってインパクトのある曲です。歌は女優の余技なんてものではなく、うまいです。歌詞に気持ちが込められていて、歌の心が伝わってきますし、映画のイメージが広がるのですから。
レコードのジャケットには、まるで遮蔽物のような長い黒髪のあいだから外の世界をのぞきこんでいる顔写真が使われています。一方の目はほぼ隠れ、片方も髪が懸っていますが、ゴーゴンのまなざしは見る者を射すくめます。悩殺って言葉がぴったりする容貌ですね。









