0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2009年9月24日 5時42分
「お嫁においで」作詞:岩谷時子作曲:弾厚作 歌:加山雄三
加山雄三とくれば若大将。このイメージが定着したのは東宝の若大将シリーズのためで、大学の運動部を舞台に当時の若者にとって憧れの世界が描かれています。この若大将シリーズは劇中若大将が歌いまくるという日本映画では異色作です。
シリーズ中の「エレキの若大将」(1965年)中の「君といつまでも」は歯の浮くようなセリフ入りなのですが、若大将こと加山雄三の口になると、さらりと聞き流せてしまうのがすごいところで、大ヒットとなったのも「むべなるかな!」ですね。もっとも、ぼくは同映画の「ランニングドンキー」(作詞:安井かずみ作曲:弾厚作)の方が好きなんですが。
「お嫁においで」も親しみやすい曲で、ぼくの愛唱歌ですが、これは若大将シリーズのではないんですね。同名映画のテーマ曲として有名ですが、歌がヒットした後、歌のイメージをふくらませて映画製作をしたということですね。
ラブソングですけれど、照れ隠しからわざと横柄な言い方を連発するコミカルさがあります。ところどころで挟まれるロマンチックなフレーズで程よい色気がにじみ出てきています。何と言ってもハワイアンを連想させる軽快なテンポの曲調は親しみが持てます。
作曲家の弾厚作は加山雄三の作曲家としての芸名。多才なことで知られる俳優加山雄三ですし、どうしても作曲業だけに専念することはできないわけですが、曲にはいい意味でアマチュアの初々しさが表れている気がします。









