0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2007年9月1日 0時57分
エアーチェックという言葉にピンとくる年代なら、同時に録音スタンバイで熱心にラジオを聴いていてた自分の姿もよみがえってくるはず。
ぼくにとってNHKFM放送はエアーチェックの宝庫でした。リクエスト中心の番組は人気の曲や名曲がかかることが多く、期待しながら、聴いていました。ちなみに、エアーチェックはラジオ放送を録音すること、今では死語になりつつある言葉でしょうか。
昭和51年NHK新潟FM放送の番組から、見附市在住のアマチュアミュージッシャン冨所正一さんが登場しました。素朴でユニークな歌詞の「お前まだ春らかや」、「農業高校」などのフォークソングを歌い、公開放送があると、常連のゲストとして招かれることも多かったのです。当時のことばでシンガーソングライターってことになります。
昭和53年不幸なことに冨所正一さん急逝し、関係者の努力で彼の作品が一枚のレコードになりました。
「お前まだ春らかや」は冨所さんの思いがストレートに出た作品で、途中語りのような歌詞がはさまれ、心情を打ち明けていて、その死と考え合わせると、切ないものがあります。
レコードは30年前の歌声をつめたままなのですが、思いはぼんやりとしてしまってもはや脈絡のない断片になってしまっています。かえって、懐かしさは強まり、今の自分の年に驚くばかりですね。








