0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki 
2007年7月28日 9時47分
人気長寿番組「笑点」がバンドをプロデュースしたことがあります。ちびっ子大喜利の優勝者にレコードデビューさせてあげるという企画がきっかけでした。当時の司会は南伸介さんで、歌丸師匠に司会を譲って引退した円楽師匠は大喜利のメンバー。キャッチフレーズを「星の王子様」にしていました。
現在座布団配りをしている山田隆夫さんが優勝者となりましたが、他のちびっ子大喜利のメンバーのうち三人、江藤博利さん、今村良樹さん、新井康弘さん、も参加し、「ずうとるび」というグループ名で「透明人間」('74)というシングルをリリースしました。予想外の評判だったらしく、LPレコードも録音する。以後NHK紅白('75)に出演するなど、大穴グループとなりました。
ファーストシングル、アルバムともに「笑点」のロゴが入っているのを見ると、当初たんなる洒落と話題作りにすぎなかったのが分かりますが、この「ずうとるび」がテレビ番組のプロデュースで生みだされて、ヒットしたというのは、後々ヒット曲作り、人気アイドルづくりにまちがいなく影響を与えたはずです。
日本の多くの人気アイドルがそうであったように、さほど歌のうまいグループではなかったですが、「みかん色の恋」や「恋の夜行列車」は今聞いてもいいなあと思います。
「みかん色の恋」('74)は軽快なアップテンポで、シンプルな曲です。初恋の初々しさが好印象でした。『好きなんだ好きなんだ。逆立ちしたいほど』と『僕たちは流れ星どこでも行ける』のフレーズには心惹かれました。
ちなみに、手がけているのはエレックレコード。初期のフォークソングシーンで大いに活躍しました。吉田拓郎さんのレコードもここから発売されています。
最近、このずうとるびのレコードがCDとして復刻されました。ずうとるびにかぎらず懐かしいフォークやポップスも続々復刻されています。団塊の世代をターゲットにしたCD販売ということでしょうかね。








