0258食-たべる -> 新しい味
筆者:miki 
2011年1月23日 23時54分

焼きそば+玉子
B級グルメ人気を町おこしの一助にしようと、「ご当地」B級グルメなる企画が増えています。こうしたご当地B級グルメは以前から地元では全く当たり前に食べられていた安くておいしい料理が、実は他ではなじみの薄い料理だったというものが多いのですが、中には町おこしのために新たに考案されたB級グルメもあるようです。さらに このブームを盛り上げるために、B級グルメのコンテストも各種開催されています。
富士宮(ふじのみや)焼きそばは静岡県富士宮市が町おこしの手がかりの一つとして目をつけた地元でごくふつうの焼きそばとして作られていた料理だそうで、地元の人は焼きそばと言ったらこの富士宮焼きそばが焼きそばだということです。B級グルメコンテストで優勝し、もはや抜群の知名度です。
長岡にこの富士宮焼きそばが昨年四月に登場。長岡駅東口のお店「どんと来い」おくればせながら雪の降りしきる平日の夕方におじゃま。昼も営業ありということですが、メニューを見る限りでは居酒屋そのもの。もっとも居酒屋がメインですから。
富士宮焼きそばの特徴は弾力ある麺と肉カス(肉を使った天カスのようなもの)仕上げに振りかけられる削り粉(サバやイワシの魚粉)。肉カスはコクをだすためのもので、食べてもこれが肉カスだとはっきりと分かりませんが、コシの強い麺と削り粉で「なるほどこれが富士宮焼きそばなんだ」と納得できます。
注文を受けると店主がカウンター前の鉄板でじゅうじゅうと焼いてくれます。「どんと来い」の基本のシンプルな焼きそばが400円。各50円で玉子、肉、イカのトッピングがあります。気前よく全トッピングの豪華版でも550円。個人的にはシンプルの400円が好み。
削り粉の程よい香り。コクの割にはさっぱりしたソースの絡んだコシのある麺。驚くほどのものではありませんが、親しみのあるおいしさです。なんだかほっとした気分にしてくます。地元の日常のごく当たり前の食べ物として愛されているのが実感されます。同時に「これだったら長岡のイタリアンだってまけてないぞって」長岡のB級グルメへの愛情さえ湧いてきましたね。
他の鉄板のメニューに焼きうどんとお好み焼きがありますし、焼き鳥をはじめ居酒屋定番のメニューも揃っています。昼より夜一人より仲間で富士宮焼きそばを和気あいあい分けあい楽しく飲む方がよさそうです。








