0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2009年3月15日 16時57分
西神田の光龍がこれまでのメニューに塩、和風をくわえました。和風ラーメンはありましたが、これで、味噌をのぞく全メニューでそれぞれ均一な値段で醤油、塩、和風と手軽に味わうことができます。
トッピングは一部を除きほぼ共通しているようです。変更に関してはいきとどいた気くばりが伝わってきて好感が持てます。
ラーメンは600円。近頃では安い方に入ります。さっそく塩を注文。
トッピングはシンプルですが、一つ一つ丁寧に準備され、きれいに盛り付けられています。とくにチャーシューはわたし好み。長岡には珍しい歯ごたえのあるチャーシュー。文字通りの焼き豚のようです。
味の印象は格別にこれという突出した特徴があるわけでなく可もなく不可もなくといったところ。それは決してまずいということではなく、くどくない甘みと複雑なうまみのあるスープはなかなかですね。
むしろ、近ごろとみに濃厚で刺激的なスープが多くなっている傾向の中では、珍しいほのぼのとしたスープです。たいていの店が第一印象を鮮明にさせる工夫を凝らし、お客も一口「ガツンとくる」というラーメンこそ本物だという価値判断が定着する中で、あえて地味なスープを選んでいるのは見識とも言えそうです。ただし、辛味噌ラーメンはそれこそ、「ガツン」ときます。辛いのが苦手でない人はどうぞ。
本来、トッピングで紹介するべきなのかもしれませんが、鳴門に乗った梅干のペーストのアイデアと手間には感心しました。これを途中でスープにとかすと、新たに食欲が刺激されていいですね。
光龍は手頃な値段、地味だがうまみの深い味わい、なおかつボリュームもあリ、私の中では隠れた名店なのですが、それにしても、思ったほど評判を聞かないのは私の交友関係の狭さを示すものなのでしょうか。







