0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年12月3日 21時24分
「まつや食堂」も「おおむら食堂」と同じく食堂の形態を大切にしています。したがって他のメニューも充実しています。しかも、まつや食堂は背脂ラーメンにかなり独自なアレンジを加えていて、同市の「杭州飯店」や「福来亭白山町店」とは一線を画しているというか、こことくらべると、「杭州飯店」と「福来亭白山町店」には差なんかないようにさえ感じられます。
まつや食堂のラーメンのスープは「杭州飯店」や「福来亭白山町店」のラーメン専門店、さらに「おおむら食堂」にくらべても、あっさり。くせのないスープはより万人向けの食堂を目指している証拠でしょうか。
白髪ねぎは玉ねぎのみじん切りの多い三条・燕背油ラーメンの中では少数派かな。視覚的には優れた盛り付けセンスを伺わせますが、味という実質面を考えると、私は玉ねぎのみじん切りが一番合う気がします。
豚バラのチャーシューは文句なくうまいです。背脂ラーメンのチャーシューのレベルは残念ながら、麺やスープに比べると落ちるものが多いのですが、ここは背脂ラーメンの中でも、もちろん他のラーメン店のチャーシューに比べてもトップクラスですね。
麺はぷりぷりとした太麺、やや薄めの平うち麺。縮れがあり、腰が強い。変則的な歯触。この手の麺の好きな人にはこたえられないでしょう。ただ麺自体にはスープは浸み込まない性質。だから麺のちぢれでスープを絡ませているともいえます。
私には麺とスープがいま一つ好みではありませんが、これまでの背脂ラーメンを積極的にアレンジしてよリ一般受けするラーメンを作っていこうという姿勢には頭が下がりますし、何よりも人気店であるということはたいしたものですね。
食堂のラーメンというと、私はラーメン専門店のラーメンより下に見てしまっていましたが、前回の「おおむら」にしろ今回の「まつや食堂」にしろ、背脂ラーメンを供する燕・三条の食堂に関してはそんな偏見をものの見事に打ち破ってくれます。








