0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年10月22日 1時58分
三条・燕背油ラーメンとは何か?それは燕で誕生し、ラーメンの極北にまで到達し、これまでのラーメンの既成概念を揺るがしたラーメン。気取った言い方を止めて、簡単にいえば、煮干しの強烈なスープと極太麺の個性的なラーメンてこと。
このラーメンが生まれたこと自体が驚嘆に値しますが、それでも、誕生の地、燕では必然でした。その2では極太麺と背脂が必然だった理由について簡単に触れていましたが、煮干しのスープの由来については、まったく考えていませんでしたが、「誰も知らない燕三条背脂ラーメン」ブログの2007年11月26日 (月)付の「燕三条背脂ラーメンの特徴」によれば、この特徴あるスープは、
もともとは町の食堂からのスタートだったのでカツ丼や親子丼チャーハンなど雑多なアイテムを用意していました。そこでラーメンの出しは手間のかからない煮干でとっていた
ことに由来するのだと知りました。
煮干しのきいたスープはこんな単純な理由だったんですね。でも、この煮干しのきいたしょうゆダレのスープはシンプルだけどうまいですね。
素人の憶測ですが、このスープは煮干しや醤油といった素材の基本を押さえたらそこそこのレベルに到達する気がします。ですから、人気背脂ラーメン店は味が濃いとか煮干しが利いているといった若干の差はありますが、大差はない気がします。結局単純だからこそ極めれば、似た味になってしまうのでしょうか。もちろん、人気店の背脂ラーメンのスープは皆おいしいですけれど。
さて、今回は福来亭。といっても燕ではなく、新潟の関屋駅前の福来亭。福来亭の分店のようにも思われますが、店を構えてすでに半世紀近く(月刊にいがた2003年5月号に、『40年もの歴史を持つ』とされているそうです)。店主も二代目。かなり新潟市のさっぱりしたラーメンの影響を受けていると思いきや、これが、頑として基本を守っているのですね。ですから、新潟市では珍しい濃いめのしょうゆスープ。燕三条の背脂ラーメンではおなじみのスープです。
これほどまでに背脂スープの基本が維持されているのは、もとからシンプルにして完成されていたということを示すのでしょうか。








