0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年9月13日 16時01分
画像は三条望月家夏限定つけめん
限定ラーメンを定期的に提供する企画の利点は、限定ということばが消費者心理をひきつけること、店の活性化になること、などが考えられます。ですが、限定ラーメンを提供することは、限定に対する「とうぜんおいしいはずだ」という期待感がまず最初にあるわけで、このプレッシャーの中で限定を謳うことは並大抵のことではないのであって、しかも、通常よりもたとえ50円にしろ100円にしろ高額設定だったとしたら、「うまくて当然」は、「うまくなければ犯罪」にまで高まりますから、人気店だったらあえて火中の栗を拾うまねをする必要はないように思われます。
限定ラーメンを積極的に提供する「飛雄馬」は長岡の人気ラーメン店の一軒です。この夏にはに三軒目を出見附店する勢いぶり。この見附店には私はまだ行ったことがないのですが、ネットの記事によると、店内のレイアウトは野球のようです。堤岡店も野球、大島店は相撲中心のユニークなレイアウトでしたので、こちらの野球もひとひねりしたくせ球めいているかもしれませんね。
この夏「飛雄馬」大島店の限定メニューはぎゅうぎゅう冷しラーメン。ネーミングからして力が入っています。甘酢ダレの冷やし中華とは一線を画す。長岡では珍しい。さすが目の付けどころが違うなと思わせます。チャーシューのかわりに味付けされた薄切り牛肉のトッピングも唸らせる。これはラーメンの特集をしていたフリーペーパーで知りました。しかもクーポン券が付いていたので、俄然食べに行く気になりました。
なのに、なってこったいです。このぎゅうぎゅう冷やしラーメンにはクーポン券は使えないということ。これはフリーペーパーの編集の責任だとは思いますが、てっきり使えるものだと意気込んで出したこちらの身としては立つ瀬がない気分です。
冷やしラーメンまだ日が浅いせいか、味が確立していないのかもしれません。とにかく目玉の牛肉のトッピングはしょっぱい。ツユもしょっぱい、とてつもなく。麺は噛み切れないほど弾力がありすぎ。ネギは乱雑すぎる切り方。熱いラーメンにはネギはむしろダイナミックに切られている方がうまい場合がしばしばなのですけれど、こうした冷たくしたような料理はもっと繊細にそろえて切られたネギの方が断然うまくなる気がします。
いつもながらアイデアは素晴らしいのですが、今回は私にはちょっとアイデア先行のように思えました。限定ラーメンには限定ラーメンを印象付けるアイデアも大切ですが、一番の基本は「うまい」ということだと痛感しました。
今回の限定ラーメンはいささか残念な経験でした。このぎゅうぎゅう冷やしラーメンをネット上で検索したところ、その後クーポン券が使えるようになったみたいです。味もまあまあの評判。私は出始めの頃の一回きりで懲りてしまいましたが、後に味が確立したのかよくなったみたいですね。クーポン券についてはたぶん苦情が寄せられたのだろうって推測しています。
教訓:限定ラーメンは期間の中盤以降に行ったほうが良い。











