0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年7月13日 17時37分
地域限定ラーメンだった三条燕のラーメンも、背脂ちゃっちゃっちゃっとかツバサンとか近来命名されるようになって、これは大いに認知された証拠であるのは間違いありませんし、それに伴って、地元以外でも手軽に口にできる機会も増えました。
3月に開店したラーメン三昇は三条燕系のラーメンです。煮干しと醤油のうまみを生かしたスープ。もちろん背油入りです。薬味はざく切りの玉ねぎ。これは燕や三条のラーメンに多いそうですね。麺は太めで平うち。
個人的には平うち麺はおいしいと思いませんが、評判は決して悪くないようです。このときはチャーシュー麺に煮卵で千円の豪勢さ。チャーシューは肉の触感の残る私好みのチャーシュー。煮卵もうまい。麺の量が心持少ないかな。
ツバサン系のラーメンの魅力は何と言っても圧倒的なボリューム感にあるわけですが、それは背油の入った濃厚スープと普通でも大盛りかと思ってしまうほどの極太麺の量によるもので、麺類には珍しく腹持ちのよいラーメンです。
こうしたダイナミックな三条燕のラーメンは一方では単調になってしまうこともあります。もちろん、背油が引き立つようなスープとこれに釣り合ううまい麺であれば人気店になるでしょうが、他店も努力と研究を積み増すから、普通にしていれば似たり寄ったりのツバサン系ラーメンとなってゆく気がします。そこにさらに他との差別化を図るというのでは大変だと思います。
私はこのツバサン系のラーメンはスープはもちろんですが、何より麺のいかんで印象が大きく変わると思っています。ですから、らーめん三昇が極太平うち麺にしたのもそうした意図だと思いました。
現在長岡ではこの手のラーメンを味わえるのは、安福亭、めんきち、潤、翔。それにこの三昇が加わり、選択肢が広がったことはラーメン好きとしてはうれしい限りです。








