0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年6月24日 6時33分
ご当地ラーメンという言葉が定着して、地方のラーメンが脚光を浴びるようになりました。こうしたラーメンの中には全国区に躍り出ったものもあって、多くの人から支持されるラーメンもあります。それでもなかには、地方で絶大な人気を誇っても、地域性ゆえの個性的すぎる点が、よそでは支持を得ないでやむなく撤退ということもあるのではないでしょうか。ただ、そうしたラーメンもほんのちょっとのことで大ブレークすることもあると思われます。
小千谷の勝龍は地元では人気店です。もっといえば若ものに人気です。
白濁したこってり濃厚なスープ。このとき醤油を頼みましたが、とにかく複雑な味のするスープです。これにかなり弾力のある太めのぷりぷりしたちぢれ麺。それと大盛りのサービス。どれをとっても若者向きに作られているという印象を受けました。
年のせいだと思いますが、私にはこってりしすぎていました。それと弾力もありすぎです。というより、私は中太の麺の場合、ちぢれが程よいアクセントに感じられるのですが、ある程度の太さを超えるとちぢれが気になりだします。さらにこの勝龍の麺はただでさえ弾力があるので、この麺の縮れが気になってしょうがありません。私には合わない麺です。
でも勝龍の好きな人はここが良いということらしいです。
チャーシューは特に目立つところはないのですが(心もち火にあぶってあるようです)、ここの角煮はインパクトがあります。個人的にはもっとジューシーで柔らかだったら文句はないのですが、なかなかおいしい角煮です。肉が特別のごちそうだった頃はかっての青島のチャーシュー同様この角煮は無条件に絶大な人気を誇ったでしょうね。
私としては、麺スープとも好みではありません。でも、小千谷で人気店ということは小千谷の人、特に若者だと思いますが、の心をくすぐるところがあるのでしょうね。
小千谷にはヒグマという青島に似た醤油ラーメン(他にも塩などもある)の店も大人気店になっていて、長岡市の人とも共通する好みを有しているのですけれども、長岡では今まで勝龍に近いお店が存在していたことはなかったように記憶しています。これは勝龍が小千谷に深く根ざしたラーメンとみるべきなのか、それともそうでないのかは判断の分かれるところではありますが、私は現時点では小千谷限定の人気店と見る方が適切ではないかと思っています。
誤解のないように最後に付け加えておきますが、地方限定のラーメン店が全国区のラーメン店に劣っているとか、まずいとかといっているわけでは決してありません。むしろ、地域の人のニーズに応じたすばらしいラーメン店であるともいえるわけで、その土地の人に重宝がられていることこそ、名店であるなによりの証拠だと思います。








