0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年4月10日 0時36分

*写真はいち井の「菜の花とあさりの塩ラーメン」*
あづまやの限定ラーメンは月交替です。2月は「旨辛ゆず塩ラーメン」。先月「背油醤油」。今月4月は「ポモドーロみそ」。このあづまやの三種の限定ラーメンを食べてうかんできた勝手気ままな思い付きのでたらめな感想をもったいぶって開陳するのが今回の主旨です。
三つのラーメンの中で個人的に最もうまかったのは「旨辛ゆず塩ラーメン」。
バンバンジーを連想させる半分フレーク状態の茹でた鶏肉。辛さを演出するために添えられ糸唐辛子、爽やかさを感じさせてくれる薬味のゆず塩が海苔の上に品よく飾り付けられていました。
このラーメンであづまやの小器用さに感心しました。小器用さはもしかしたら大成の妨げとなるかもしれませんが、流行りのラーメン店の人気の秘訣をちゃっちゃっと取り入れることができる技術力だとすれば、当面の人気店になることは大いに可能でしょうね。それをみせてくれたのがこの「旨辛ゆず塩ラーメン」でした。
「旨辛ゆず塩ラーメン」に比べると、「ポモドーロみそ」はいったいどこがうまいのか理解に苦しむラーメンでした。もちろんこれは個人的な意見で、「いやそんなことはない、おまえは味音痴じゃないのか」っておしかりを受けることもあろうかと思いますが。
みそラーメンとパスタの中間というか中途半端なんですね。小器用にまとめてしまって一応形にはしてみたが、いま一つという印象です。トッピングのトマトソースはそれ自体地味で新鮮トマトの風味だけなのですが、これがラーメンに添えられるや、トマトの味わい一色。他のなにもかも打ち消す強烈さです。
でも、案外この「ポモドーロみそ」もう一工夫すると大化けに化けてしまいそうな予感がします。
もっと坦々麺風にして、スープを際立たせるとか、本品にはありませんでしたが、ミートソース風の肉みそをトッピングにするとか、オリーブオイルを使い、にんにくやとうがらしで香味油を作るとか、工夫の余地は大いにある気がします。
「背油しょうゆ」ではあづまやの小器用さにあらためて感心しました。本場を意識した玉ねぎのざく切り。凝ってるスープはこの手にしては案外さっぱりめ。麺はもちろん太め。自家製麺と銘打っているので、これも自家製麺なのでしょうが、だとすれば、その技量オソルべしです。
とにかくあづまやの麺はうまい。今回普段のラーメンとはかなりおもむきをかえ、燕・三条系のラーメンに挑戦しているのですが、物まねで終わってしまいがちなところ、かなり上出来でした。
あの本家本元の荒々しい背油醤油のインパクトにくらべればお上品すぎるかな?
私が最近聞く言葉にインスパイアとかリスペクトとかがありあます。のれん分けや修行をしてない他店のラーメンを参考に作られたラーメンのことらしいですね。
あづまやの「背油しょうゆ」でこの言葉を思い出しました。あづまやはその小器用さと麺作りの抜群のセンスを生かして、人気店のラーメンを今後限定ラーメンとして「○○インスパイア」「○○リスペクト」という風に提供したら、どうかなと思った次第です。
あづまやの限定ラーメンから、限定ラーメンを生みだすのに必要な器用さ、欲を言えば、インパクトを備えた限定ラーメンこそ、限定ラーメンたるにふさわしいのではないか!とあたりさわりのない結論をどうにか引き出し、ひとまずこれにて一件落着。










