0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年3月16日 20時17分

*写真は中華天天の「海老塩ワンタンメン」*
長岡大橋の西側の交差点を右に曲がって造形大学の前を江陽団地へ向かってひたすら行く途中、目を引く看板があります。それには『現在では終了の某TV料理番組名(一応伏せます)のレシピ みそラーメン』の文字が大書されています。
店の名はドラゴン。先の文字とは不釣り合いなほど小さく、看板の下のほうにちょこんと書かれています。
「テレビで紹介されたのはあくまでもみそラーメンのレシピであって、お店自体が放映されたわけではないだろうに」「番組が終了したからって、こんなに堂々と番組名を出していいのかな」「ラーメンて何度か放映されなかったっけ?いつのどんなレシピかな?」「特選素材を使うから、最上限100食なんだろうな」「でも限定100食って多くはないかな?」「どんな店だろう?うまいのかな?」と様々なことが頭に浮かびます。
結局看板につられて、入店。
良い食材を使っています。チャーシューに使用する豚肩も相当良い肉らしいのですが、かえって高級食材は繊細だから、扱いが難しいんですよね。4回行っていますが、うまいと思ったのはそのうちの1回。チャーシューといっても大方のお店同様半分煮豚。残念ながら、ドラゴンでチャーシューがしんからうまいと思ったのは一回だけ。このときは肉のうまみも残り、薄味ながらしっかりした味が付いていました。ほかのときは「せっかく良質の素材を使っているのだからもったいないなー」という感想を抱くほど、どういうわけか、柔らかいがうまみが抜け気味。
もっともドラゴンよりずっとひどいチャーシューだす店もあります。そんな店のただ大きいとか柔らかいだけで、ひどいパサパサで、まるっきりうまみが抜けたチャーシューにくらべれば、ドラゴンは一定レベルは軽くクリアしているでしょうね。店主自信の大ぶりチャーシューのようですが、残念ながらバラツキがあるように思えますし、シロウト眼にはただでかいだけに映ります。
トッピングの半身の卵は昔ながらのゆで卵。今日主流の半熟味玉からすれば、いかにも素朴そのもの。それとわかめ。メンマ。素材は良いでしょうが、平凡そのもの。
某TV番組のレシピのスープの印象もいたって普通。出来上がったラーメンはそこそこうまいのですが、おそらくスタジオでゲストが示した反応は、私にはできませんでした。それは特選素材になったいきさつをしらなかったためだと思います。
というのも、特選素材の食材紹介の演出のことを知っているからです。その食材は餅でした。撮影場所も出演者も特別に選ばれ、わざわざ使ってもいない昔の杵と臼で餅をつかせました。もちろん餅は評判だったのですが、こうした過剰ともいえる演出があったからこそ、一層華が添えられたのだと思います。
限定ラーメンにはそれなりの演出が必要だと思います。おそらく、ドラゴンはそうした考えを不必要とされているのでしょうね。もちろんシンプルが一番だということもあるでしょうが、例の特選素材は演出があってこそ光り輝いていた部分も大きかったのではないでしょうか。
素材を輝かせる演出。どんなものがあるでしょうか?限定素材の情報を店内に張り出す、盛り付け、飾り付けを派手にする。せめて味玉にする。流行りの、あぶりチャーシューにする。いろいろなことが考えられます。もっとも、演出しないってことも、一つの演出だともいえますが。
結局一番効果的な演出は看板だったと言えそうです。
[CM] 不思議世界をコーディネート『マジシャン カズ』
全米マジック協会会長賞受賞!イリュージョンマジック・ステージマジックからテーブルマジックまでこなす万能パフォーマー。上越を拠点に全国で活動!不思議な世界を演出しイベントやパーティを盛り上げます。
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