0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2008年3月9日 10時04分
*写真はDRAGONの「みそチャーシューメン」*
飛雄馬の「限定」ラーメンの海物語が3月も引き続いてメニューに載っていました。「期間限定だから、逃してなるものかとあわてて食ったつもりなのに」って、ちょっぴり恨めしい気持にもなります。長岡のラーメンオタの末席を汚している自分としては、遅ればせながら、話題に間に合ったかと思ったら、まんまと踊らされていただけなのっだって冷や水を浴びせられた恰好です。「限定」に釣られてしまった自分のミーハーぶりがつくづく思い知らされます。いつもながらのことなんですが。
この海物語と名付けられたラーメン、注文の際に黒マー油か白マー油か聞かれます。マー油はにんにく油のことだそうで、特に黒マー油はこんがりと強い色合いに揚げたスライスにんにくをすりつぶしたものを混ぜ込んだ黒褐色の香味油。最近というか近年話題のトッピングですね。
海物語というだけあって、海というコンセプトで統一。ただ、先のマー油との関係はあんまりなさそうで、これは塩の風味を生かしつつ、同時に濃厚さを出そうとした欲張ったスープのためのものでしょう。海苔やわかめはもちろん、ふつうのラーメンには見かけない海草もトッピングされています。
圧巻なのは大ぶりの濃いさくら色の長い尾ひれのワンタン。この2個のワンタンにはエビをたっぷり使っているというボリュームたっぷりのアンなのですが、ストレートなエビのうまさ、食感がもっと実感できたらとうまいのだがと思います。標準的なえびワンタンであるほうが、見た目は地味でも味では満足できると思います。
ここに極めつけとして魚粉が振りかけられています。確かに、魚粉はここ最近の流行りですね。このトッピングは一目瞭然。「魚粉使ってます!」
海物語という限定ラーメンの特徴は、ラーメンが海というキーワードでわかりやすく統一されていること。この凝った演出で、話題の魚粉はもちろん、マー油というトッピングも取り入れています。
海物語には、大リーグボールという凝った限定トッピングを編み出した飛雄馬ならではのアイデアが随所に見られます。限定ラーメンとして、通常のメニューからの差別化には大成功をしている印象です。ただ、アイデア先行の感がなきにしもあらずでしょうか。
海物語が限定ラーメンとして成功しているとしたら、そこには海という物語が感じられるからでしょう。こうした物語性を強く持つことも限定ラーメンの成立としての条件の一つだということを今回のラーメンで教えられました。











