0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2007年12月25日 23時20分
12月18日夕方6時近く。めん吉に行こうと長岡大橋を渡った西側、蓮潟の交差点を右折。しばらく行ってホテルそばの交差点を左折。「寒くなるとめん吉のラーメンのような背油入りのラーメンがうまいんだよな~」って考えながら、ひょいと左側をみるとラーメンの幟。花輪があるので、開店したばかりなのが分かる。
12月11日に開店したそうで、「今後ともよろしくお願いします」って丁寧に挨拶された。お店にはカップルの先客。しばらくすると、カップルが帰って行ったので、客はずっと私一人きり。開店直後の賑わいはない。ちょっとさみしい。
メニューはラーメンとチャーシューメン。トッピングに岩のり、メンマ、ネギがあるだけ。いたってシンプルだ。ビールと日本酒もあるが、つまみもチャーシューとメンマくらいなもの。チャーシューメン(750円)を頼む。
ラーメンはめん吉や安福亭系列、いわゆる三条燕背油系。ちょっと小ぶりの豚バラチャーシューが名前にたがわず贅沢にのる。なかなかうまい。めん吉のチャーシューと互角だろう。火の通りが絶妙なしゃきしゃきのもやしが中央だ。最近シンプルなラーメンに魅かれるようになった私としては、もやしのトッピングはなきゃないで構わないけれど、このみずみずしいもやしの食感がこれからも維持できれば、
「ありだね」
背油の浮かぶスープは金色に澄んで透明だ。醤油のコクがないような印象さえ受ける。一口。確かにスープはすっきりと軽いが、コクがある。煮干しのダシの取り方が丁寧なのだろう。きっちりとられたダシの風味には雑味が全く感じられない。こうした背油のラーメンにみられがちなくどさがない。多くの背油ラーメンは完食間際に胃がもたれてくるのだが、ここはそんなことがなかった。ダシと背油としょうゆダレの配分が完璧なんだと思う。でもボリュームはしっかりある。
麺はこの手のラーメンにしては予想外の細さ。といっても普通の太さなのだ。それとストレート平うち。カンスイのせいではないようなのだが、かなり黄色が濃い。玉子でも練りこんであるのだろうか。平うち麺は好きではないし、ストレートよりもちぢれが好みなので、「この麺は?」とも思うが、「これはこれでこのラーメンにあっているのでは」と再考。ここのラーメンは実にかっちりまとまっている。一杯のラーメンとして完成度が高い。ただ、地味すぎる印象だ。「ライバルはめん吉だね、メニューが豊富なぶんめん吉有利かな?」ちらっと頭をかすめた。
22日に今度はチャーシュー大盛(100円増し)を頼む。大盛りでもドンブリは一緒なのだが、ここのドンブリは大盛りにはやや無理がある大きさだ。このためか、それとももともとのスープがそうなのかわからないが、この前のと違い、スープがにごっていた。味の印象も以前のほうが好ましい。でもなかなかうまい。お客は結局私一人。
店主の方は40代後半から50代前半だろうか、ちょっとだけ話をする機会があったが、人柄がよさそうだ。レジのアルバイトが不慣れで精算に手間取っていたのだけれど、実にやさしそうに言葉をかけていた。こちらへの応対もきもちのよいものだった。ほのぼのとさせられた。
さて、いったいこのラーメン店てどういう経緯でオープンしたのかって不思議になってくる。いずれにせよ、「もっとお客が来るといいなー」店主の方、本当によさそうな人なんだから。








