0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者：miki 
2006年11月17日 16時43分
「背アブラちゃっちゃっちゃっ系」のラーメン店「潤」が長岡に開店した当初、正直言ってこれほどの人気店になるとは思いませんでした。本店の地元燕での評判は今一つだったと聞いていたからです。もっとも、燕には福来亭、杭州飯店という燕っ子達から絶大な支持を受ける人気ラーメン店が存在しているのですから、その他のラーメン店はカスミもしようというもの。さらに、長岡でも同傾向の安福亭が人気を誇っていました。私には潤が成功するとは思えませんでした。
「安売りの開店セールは一切しません。当店は味に自信があるからです」開店の際人伝てに聞いた強気の発言です。開店後潤の客足は順調に伸びました。二店舗目が宮内にできたときにはいろいろな意味で驚いたものでした。もっとも、この頃全国的なラーメンブームの絶頂期に重なっていたのも恵まれていました。1994年に長岡出店、1997年に宮内出店ですから、まさしく時を得ていたわけです。
第一印象は「安福亭に比べると、癖のないラーメンだなあ」でした。もっとも、10年以上も前のことになるので、勘違いしているかもしれません。潤は麺やスープでは何ら安福亭を凌いでいるとは思えませんでした。むしろ、「ネギ乗せ放題」がない分、歩は安福亭にありました。しかし、潤は画期的な新トッピングを長岡のラーメン界に持ち込みました。岩のりです。
真っ黒い岩のりが一面に広がるラーメンはお義理にも食欲をそそると言えるものではありません。食に関し人間は保守的なものですから、他で人気になっていても、新たな試みをするのは大英断であったと思います。
攻めの姿勢はその後もめざましく、関東への進出もふくめ、相次いで出店を果たしました。地元テレビ局にも積極的に協力し、番組内で新メニューの開発をドキュメンタリータッチで見せてくれたこともあります。
ひさしぶりで上除店でラーメンを頼みました。ラーメン630円に岩のり160円。たっぷりの岩のりで他の具は隠れ、見た目は地味そのものです。しかし、岩のりがスープになじむにつれ、香りがひき立ってきます。さらに、岩のりの触感にも予想しない確かな歯ざわりがあります。このトッピングは大正解です。
岩のりの風味がスープに移つり、絶妙なうまさに。飲み干すほどに、柑橘系のさわやかな後味が舌に広がりました。ゆずを入れているのですね。最初はぜんぜん気がつきませんでした。このゆずが心憎いまでに効いています。こってりラーメンはもちろん、普通のラーメンスープでさえ濃厚ですから、食べ疲れを感じてしまいがちですが、ゆずの刺激で心地よい満腹感を堪能できました。
「攻めの潤おそるべし」を実感した一杯でした。
「安売りの開店セールは一切しません。当店は味に自信があるからです」開店の際人伝てに聞いた強気の発言です。開店後潤の客足は順調に伸びました。二店舗目が宮内にできたときにはいろいろな意味で驚いたものでした。もっとも、この頃全国的なラーメンブームの絶頂期に重なっていたのも恵まれていました。1994年に長岡出店、1997年に宮内出店ですから、まさしく時を得ていたわけです。
第一印象は「安福亭に比べると、癖のないラーメンだなあ」でした。もっとも、10年以上も前のことになるので、勘違いしているかもしれません。潤は麺やスープでは何ら安福亭を凌いでいるとは思えませんでした。むしろ、「ネギ乗せ放題」がない分、歩は安福亭にありました。しかし、潤は画期的な新トッピングを長岡のラーメン界に持ち込みました。岩のりです。
真っ黒い岩のりが一面に広がるラーメンはお義理にも食欲をそそると言えるものではありません。食に関し人間は保守的なものですから、他で人気になっていても、新たな試みをするのは大英断であったと思います。
攻めの姿勢はその後もめざましく、関東への進出もふくめ、相次いで出店を果たしました。地元テレビ局にも積極的に協力し、番組内で新メニューの開発をドキュメンタリータッチで見せてくれたこともあります。
ひさしぶりで上除店でラーメンを頼みました。ラーメン630円に岩のり160円。たっぷりの岩のりで他の具は隠れ、見た目は地味そのものです。しかし、岩のりがスープになじむにつれ、香りがひき立ってきます。さらに、岩のりの触感にも予想しない確かな歯ざわりがあります。このトッピングは大正解です。
岩のりの風味がスープに移つり、絶妙なうまさに。飲み干すほどに、柑橘系のさわやかな後味が舌に広がりました。ゆずを入れているのですね。最初はぜんぜん気がつきませんでした。このゆずが心憎いまでに効いています。こってりラーメンはもちろん、普通のラーメンスープでさえ濃厚ですから、食べ疲れを感じてしまいがちですが、ゆずの刺激で心地よい満腹感を堪能できました。
「攻めの潤おそるべし」を実感した一杯でした。
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