0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2006年11月13日 18時45分
地方の人気ラーメンが話題になり、マスコミは「どこそこのラーメンが今年はブームになる!」とさわぎたてたことがありました。ご当地ラーメンブームです。全国に群雄割拠するラーメンは一昔前はその名を耳にするだけで、めったに口にできないものでした。
今では、宅配の「お取り寄せ」やコンビニの有力商品としてカップラーメン化されるなど、実物を目にすることも前に比べれば簡単になりました。新横浜ラーメン博物館が各地の人気店に出店を依頼し、目玉にしたことが、ブームに拍車をかけたと思います。この流れでわれらが「背アブラちゃっちゃっちゃっ系」ラーメンにも華やかなスポットライトが当てられることになるわけです。
『遠出してラーメン』というのもこの頃から盛んになり出しました。もっとも東京や博多へ行くわけではなく、せいぜい隣接市くらいなものです。ラーメンごときにわざわざ時間をかける酔狂ぶりは年ごとに過熱し、おいしいラーメン店には長蛇が当たり前になりました。ラーメンブームに押され、人気店のなかには積極的に出店を展開する動きが出てきます。ラーメン修業が短期間でも十分可能なことも有利に働きました。
人気ラーメン店の支店の多くが成功しましたが、中には思ったほど振るわない店もあります。その土地で直に食べてこそおいしさがわかるということもあるかと思います。また、ラーメンがその郷土の食習慣や食文化に深く根ざしすぎて、他の地域の人にはなじみにくいためのかもしれません。俗に「名物にうまいものなし」ということなのでしょうか。
長岡市でラーメン店の開店が華やかななり一頃がありました。市外からの人気店の出店も相次ぎ、なかでも「おもだかや」の出店は鳴り物入りでした。
ご存じ「おもだかや」は新潟市の名店であり、超有名店です。市内二ヶ所で開店しましたが、一年足らずで撤退という予想外の結果に終わりました。人気店といえども土地柄が違えば、苦戦を強いられる典型的な例ですね。
前々から下越新潟と中越長岡の嗜好が大きく違うと指摘されていましたが、そのことを実感させる出来事でもありました。さらにいえば「おもだかや」は自らのスタイルを断固貫いたのだと、すっぱり撤退したことで強く印象づけました。
一方長岡で奮闘されているお店もあります。宮内に開店した土佐屋です。ホームグランドの堀之内ではお客が殺到する人気店ですが、長岡市ではまあまあといったところ。堀之内の混雑のほどを知っている私にとって、いろいろ考えさせられる現象ですね。
こんなことを思い浮かべながら、期待わくわくで頼んだのは「塩ラーメンの背あぶら入り大盛りチャーシュー」の豪華版。値段とつりあったラーメンだと言えます。堀之内で醤油ラーメンを口にしたときにも感じたことですが、とにかく味が濃い。私には尋常でないほどの濃さです。背あぶらは味の濃さを和らげているはずですから、「背油のないラーメンはどんなにかしょっぱいだろうか」と思ってしまいます。ふっと壁をみると、「スープが濃い人は割スープをサービスします」の主旨の張り紙が。
塩っ気は味の輪郭をすっきり際だたせますが、せっかくのうまみを消してしまいかねません。残念ながら、私にとっての土佐屋は「とにかく味の濃いラーメン」という、とりつく島のない印象でした。お店の人も長岡の多くの人に味の濃いことを分かっているわけですから、もっとなんとかなるような気がします。個々の仕事はいうまでもなく平均点以上ですから、ちょっともったいないという気もちが尾を引きました。
そうそう、堀之内の本店で驚いたことは、私が味が濃すぎると感じたスープに、おそらく地元の方でしょう、さらに醤油ダレを注いで濃くしていたことです。大人ばかりか子どもも結構いました。このことを思い出すと、地元で愛されすぎることが長岡での飛躍の足かせになっているのではと思わずにはいられません。 もっとも、ご当地ラーメンを待たずに食べることが出来るのはいいことですね。
今では、宅配の「お取り寄せ」やコンビニの有力商品としてカップラーメン化されるなど、実物を目にすることも前に比べれば簡単になりました。新横浜ラーメン博物館が各地の人気店に出店を依頼し、目玉にしたことが、ブームに拍車をかけたと思います。この流れでわれらが「背アブラちゃっちゃっちゃっ系」ラーメンにも華やかなスポットライトが当てられることになるわけです。
『遠出してラーメン』というのもこの頃から盛んになり出しました。もっとも東京や博多へ行くわけではなく、せいぜい隣接市くらいなものです。ラーメンごときにわざわざ時間をかける酔狂ぶりは年ごとに過熱し、おいしいラーメン店には長蛇が当たり前になりました。ラーメンブームに押され、人気店のなかには積極的に出店を展開する動きが出てきます。ラーメン修業が短期間でも十分可能なことも有利に働きました。
人気ラーメン店の支店の多くが成功しましたが、中には思ったほど振るわない店もあります。その土地で直に食べてこそおいしさがわかるということもあるかと思います。また、ラーメンがその郷土の食習慣や食文化に深く根ざしすぎて、他の地域の人にはなじみにくいためのかもしれません。俗に「名物にうまいものなし」ということなのでしょうか。
長岡市でラーメン店の開店が華やかななり一頃がありました。市外からの人気店の出店も相次ぎ、なかでも「おもだかや」の出店は鳴り物入りでした。
ご存じ「おもだかや」は新潟市の名店であり、超有名店です。市内二ヶ所で開店しましたが、一年足らずで撤退という予想外の結果に終わりました。人気店といえども土地柄が違えば、苦戦を強いられる典型的な例ですね。
前々から下越新潟と中越長岡の嗜好が大きく違うと指摘されていましたが、そのことを実感させる出来事でもありました。さらにいえば「おもだかや」は自らのスタイルを断固貫いたのだと、すっぱり撤退したことで強く印象づけました。
一方長岡で奮闘されているお店もあります。宮内に開店した土佐屋です。ホームグランドの堀之内ではお客が殺到する人気店ですが、長岡市ではまあまあといったところ。堀之内の混雑のほどを知っている私にとって、いろいろ考えさせられる現象ですね。
こんなことを思い浮かべながら、期待わくわくで頼んだのは「塩ラーメンの背あぶら入り大盛りチャーシュー」の豪華版。値段とつりあったラーメンだと言えます。堀之内で醤油ラーメンを口にしたときにも感じたことですが、とにかく味が濃い。私には尋常でないほどの濃さです。背あぶらは味の濃さを和らげているはずですから、「背油のないラーメンはどんなにかしょっぱいだろうか」と思ってしまいます。ふっと壁をみると、「スープが濃い人は割スープをサービスします」の主旨の張り紙が。
塩っ気は味の輪郭をすっきり際だたせますが、せっかくのうまみを消してしまいかねません。残念ながら、私にとっての土佐屋は「とにかく味の濃いラーメン」という、とりつく島のない印象でした。お店の人も長岡の多くの人に味の濃いことを分かっているわけですから、もっとなんとかなるような気がします。個々の仕事はいうまでもなく平均点以上ですから、ちょっともったいないという気もちが尾を引きました。
そうそう、堀之内の本店で驚いたことは、私が味が濃すぎると感じたスープに、おそらく地元の方でしょう、さらに醤油ダレを注いで濃くしていたことです。大人ばかりか子どもも結構いました。このことを思い出すと、地元で愛されすぎることが長岡での飛躍の足かせになっているのではと思わずにはいられません。 もっとも、ご当地ラーメンを待たずに食べることが出来るのはいいことですね。
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