0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2006年8月31日 13時09分
昼に通りかかると、いつも行列が出来ているラーメン屋があります。自分ではラーメン好きなつもりですが、「ラーメンごときに並んでまでして」と思います。
「ラーメンの本質はジャンクフード」と考えていますが、いくら現代人の嗜好が「ジャンクフード好き」になっているからといって、これほどのブームになるには、それなりの理由があるはずです。
ラーメンブームを理解するにはラーメンそのものの魅力と、このブームを生んだ背景を考えあわせることが必要でしょう。こんな大それた事をまっとうできるはずもないので、リタイア覚悟で、ない知恵を絞りつつ、あることないこと書き連ねたいと思います。
大変参考になるのが、日本即席工業協会のホームページ「即席麺家頁」です。インスタントラーメンの登場の背景は戦後の人びとの大切な栄養補給だったことを指摘します。
そのままではたいしてうまくない骨やクズ野菜も、一緒に煮込むことで、滋味と栄養に富むスープが生まれますし、さらに麺は炭水化物ですから、ラーメンはそばやうどんよりも食糧難の時代にマッチしていました。人々がラーメンを大歓迎したのは想像に難くありません。
これに目をつけたのが、現在の日清食品でした。1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生します。価格35円は当時の普通のラーメンと並ぶ値段でしたし、食パンと同じでした。ちなみに、国鉄の初乗り運賃10円、牛乳180cc14円、新聞390円の時代です。
決して安くなかったチキンラーメンですが、品切れになるほどの売れ行きでした。戦前からラーメンになじんできた事と、さらに「お湯をかけて2分で食べられる」手軽さがもともと早飯食いの日本人に受けたのでしょう。これは麺類一般の特徴でもありますが。
インスタントラーメンの普及で一般のラーメンに対する知名度も上がったことでしょう。そもそも、ラーメンの呼び名もインスタントラーメンによってそれまでの中華そばに替わって広まったという事です。これも興味深い点です。
日本人は戦前からしだいに和風でも洋風でも中華でもない無国籍的な味、ジャンクフードの味に親しむようになっており、これがインスタントラーメンによってさらに加速されたのだと思います。
インスタントラーメンのおかげで、ラーメンは日本人の食生活に浸透しました。ですから、ラーメンブームが起きる以前にラーメンに対する大きな認知度と根強い人気が既に存在していたわけです。
ここに火をつけたのはマスコミです。70年代の終わりから、ラーメン店が週刊誌やテレビ番組で取り上げられます。それまでの料理番組(たとえば1975年に始まった『くいしん坊万才』)とは違い、後に一般になったB級グルメの視点から、ラーメンを取り上げるようになったと思われます。
このB級グルメ番組とは情報番組でもありました。今日のラーメンブームは情報の大変革、インターネットの興隆とも大いにリンクしていると思っています。参考までにYAHOOJPANでラーメンで検索すると、約3500万件です。ちなみに、たとえば他の料理を検索すると、カレー2970万件、うどん1960万件、和食1300万件、フランス料理1050万件、中華料理470万件です。
個人でホームページで発信する場合、ラーメンはとっつきやすい手ごろな情報でした。いわゆる一億総批評家の一員としてラーメン情報を自ら発信する人々がこのラーメンブームに参加することで、支えているのだと思います。
「ラーメンの本質はジャンクフード」と考えていますが、いくら現代人の嗜好が「ジャンクフード好き」になっているからといって、これほどのブームになるには、それなりの理由があるはずです。
ラーメンブームを理解するにはラーメンそのものの魅力と、このブームを生んだ背景を考えあわせることが必要でしょう。こんな大それた事をまっとうできるはずもないので、リタイア覚悟で、ない知恵を絞りつつ、あることないこと書き連ねたいと思います。
大変参考になるのが、日本即席工業協会のホームページ「即席麺家頁」です。インスタントラーメンの登場の背景は戦後の人びとの大切な栄養補給だったことを指摘します。
そのままではたいしてうまくない骨やクズ野菜も、一緒に煮込むことで、滋味と栄養に富むスープが生まれますし、さらに麺は炭水化物ですから、ラーメンはそばやうどんよりも食糧難の時代にマッチしていました。人々がラーメンを大歓迎したのは想像に難くありません。
これに目をつけたのが、現在の日清食品でした。1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生します。価格35円は当時の普通のラーメンと並ぶ値段でしたし、食パンと同じでした。ちなみに、国鉄の初乗り運賃10円、牛乳180cc14円、新聞390円の時代です。
決して安くなかったチキンラーメンですが、品切れになるほどの売れ行きでした。戦前からラーメンになじんできた事と、さらに「お湯をかけて2分で食べられる」手軽さがもともと早飯食いの日本人に受けたのでしょう。これは麺類一般の特徴でもありますが。
インスタントラーメンの普及で一般のラーメンに対する知名度も上がったことでしょう。そもそも、ラーメンの呼び名もインスタントラーメンによってそれまでの中華そばに替わって広まったという事です。これも興味深い点です。
日本人は戦前からしだいに和風でも洋風でも中華でもない無国籍的な味、ジャンクフードの味に親しむようになっており、これがインスタントラーメンによってさらに加速されたのだと思います。
インスタントラーメンのおかげで、ラーメンは日本人の食生活に浸透しました。ですから、ラーメンブームが起きる以前にラーメンに対する大きな認知度と根強い人気が既に存在していたわけです。
ここに火をつけたのはマスコミです。70年代の終わりから、ラーメン店が週刊誌やテレビ番組で取り上げられます。それまでの料理番組(たとえば1975年に始まった『くいしん坊万才』)とは違い、後に一般になったB級グルメの視点から、ラーメンを取り上げるようになったと思われます。
このB級グルメ番組とは情報番組でもありました。今日のラーメンブームは情報の大変革、インターネットの興隆とも大いにリンクしていると思っています。参考までにYAHOOJPANでラーメンで検索すると、約3500万件です。ちなみに、たとえば他の料理を検索すると、カレー2970万件、うどん1960万件、和食1300万件、フランス料理1050万件、中華料理470万件です。
個人でホームページで発信する場合、ラーメンはとっつきやすい手ごろな情報でした。いわゆる一億総批評家の一員としてラーメン情報を自ら発信する人々がこのラーメンブームに参加することで、支えているのだと思います。
[CM] 不思議世界をコーディネート『マジシャン カズ』
全米マジック協会会長賞受賞!イリュージョンマジック・ステージマジックからテーブルマジックまでこなす万能パフォーマー。上越を拠点に全国で活動!不思議な世界を演出しイベントやパーティを盛り上げます。
全米マジック協会会長賞受賞!イリュージョンマジック・ステージマジックからテーブルマジックまでこなす万能パフォーマー。上越を拠点に全国で活動!不思議な世界を演出しイベントやパーティを盛り上げます。







