0258食-たべる -> 長岡ラーメン
筆者:miki 
2006年7月17日 2時07分
私見ではラーメンブームは沈静化したと思っています。にわかファンが去ったばかりか、常連の足も遠のきがちになってしまいました。祭のあとの淋しさを感じなくもないですが、今こそラーメン好きを自認する者にとってはラーメンについてじっくり考える絶好の機会です。私の場合、始まりは青島ラーメンでしたから、原体験としての青島ラーメンを可能な限り追体験しつつ、現在の青島ラーメンを紹介したいと思います。
言うまでもなく、青島ラーメンは中越を中心に新潟のラーメン店に大きな影響を与えてきました。創業当時の青島の凄さは既に神話となっています。脳髄も一緒に加えた濃厚なスープでありながら、たっぷりの生姜がさっぱりした印象を与えました。独特のにおいが店に立ち込めていたそうです。この現象は博多ラーメンがお馴染みになった現在、さほどめずらしくはないのですが、その頃の長岡の人にとっては驚異的だったはずです。しかも、無化調だったそうです。
残念ながら、この神話時代を私はまったく知りません。私が知っているのは、青島が化調の大胆な使用へと突入した英雄時代の頃です。前の「ラーメンブームは終わった?」で書いたように、驚きの体験でした。
初代青島は秘伝を身内にすら教えなかったし、弟子もいなかったそうですが、それでも青島で一定のノウハウをきっちり身に付けた後、自らの店を開いて成功した元従業員の方も少なくありません。これが青島山系とでもいえるラーメンの一分野を形成しています。もっとも、青島ラーメンの新方針からか、数年前より新潟市に出店していますので、便宜的に青島直系と傍系と分けたほうがよいかもしれません。
青島ラーメンの特徴は生姜と濃い色のスープです。化調を大胆に使っていることも特色の一つに数えてよいでしょうか。私にとって青島は試金石のラーメンですから、「生姜が利きすぎる」とか「スープの色が黒すぎる」とか指摘されると、「そうかな?」と思ってしまいますが、繊細なスープでないのは確かです。ハードパンチを身上とするヘビー級ボクサーです。ちょっとやそっとではびくつかない強靭さを持っています。
このタフなスープだからこそできるのが、胡椒をこれでもかと入れた「胡椒ラーメン」です。もっとも、胡椒ラーメンはメニューにはありません。青島では通常の粉胡椒の他に、白と黒それぞれの粒胡椒の入ったペッパーミルが用意されています。いつもやるわけではありませんが、3分のⅠか半分ほど食べたところで、黒胡椒の粗挽きをたっぷり振りかけるのが、私の好みです。これを勝手に「胡椒ラーメン」と名付けているだけなのです。
この粗挽き黒胡椒ラーメンは、青島ラーメンだからこそ堪能できるのであって、他のラーメンではスープが胡椒に負けて、台無しになってしまうのが落ちです。「ペッパーミルを用意した初代青島恐るべし」と思わずにいられません。

さて、今回宮内駅前と曲新町店とを食べ比べてみました。駅前店はチャーシュー麺700円、曲新町店はラーメン600円です。
「宮内駅前店のほうがおいしい」とか「いや、本店のほうだ」とかいろいろ言われているようですが、この日(7月14日午後5時ころ)に限っての私の印象ですが、本店のほうがうまかったです。

宮内店の方は空腹だった事もあってうまさひとしおだったのですが、ある程度腹を膨らませて入った本店のラーメンは一見してスープがずっと透明でした。キレがあり、しかもコクがありました。チャーシューも私好みに脂身が入っていてうまかったですね。

チャーシューの量はチョット少なめになったでしょうか。ただ、かなり前から料金の据え置きをされているようですから、これは致し方ないですね。今では細かいトッピングがあるわけで、こうしたオプションを選べば、以前と変わらない量を食べることができるわけです。でも、あの頃のチャーシューは心なしか幾分厚かったような・・・・。想い出はいつも美しいものですからね。
実は私の場合、青島に入るのはかなり前から宮内駅前だけで、その宮内店もたまにしか入りませんでした。昨年からちょくちょく訪れ、最近では曲新町店の方にも足を運ぶようになりました。麺の太さをのぞけば、懐かしいあの頃を思い出させてくれる一杯です。
ゴマンとあるラーメンのほんのわずかしか食べたことがないのですが、青島ラーメンこそ私にとって一番飽きのこないラーメンですね。
言うまでもなく、青島ラーメンは中越を中心に新潟のラーメン店に大きな影響を与えてきました。創業当時の青島の凄さは既に神話となっています。脳髄も一緒に加えた濃厚なスープでありながら、たっぷりの生姜がさっぱりした印象を与えました。独特のにおいが店に立ち込めていたそうです。この現象は博多ラーメンがお馴染みになった現在、さほどめずらしくはないのですが、その頃の長岡の人にとっては驚異的だったはずです。しかも、無化調だったそうです。
残念ながら、この神話時代を私はまったく知りません。私が知っているのは、青島が化調の大胆な使用へと突入した英雄時代の頃です。前の「ラーメンブームは終わった?」で書いたように、驚きの体験でした。
初代青島は秘伝を身内にすら教えなかったし、弟子もいなかったそうですが、それでも青島で一定のノウハウをきっちり身に付けた後、自らの店を開いて成功した元従業員の方も少なくありません。これが青島山系とでもいえるラーメンの一分野を形成しています。もっとも、青島ラーメンの新方針からか、数年前より新潟市に出店していますので、便宜的に青島直系と傍系と分けたほうがよいかもしれません。
青島ラーメンの特徴は生姜と濃い色のスープです。化調を大胆に使っていることも特色の一つに数えてよいでしょうか。私にとって青島は試金石のラーメンですから、「生姜が利きすぎる」とか「スープの色が黒すぎる」とか指摘されると、「そうかな?」と思ってしまいますが、繊細なスープでないのは確かです。ハードパンチを身上とするヘビー級ボクサーです。ちょっとやそっとではびくつかない強靭さを持っています。
このタフなスープだからこそできるのが、胡椒をこれでもかと入れた「胡椒ラーメン」です。もっとも、胡椒ラーメンはメニューにはありません。青島では通常の粉胡椒の他に、白と黒それぞれの粒胡椒の入ったペッパーミルが用意されています。いつもやるわけではありませんが、3分のⅠか半分ほど食べたところで、黒胡椒の粗挽きをたっぷり振りかけるのが、私の好みです。これを勝手に「胡椒ラーメン」と名付けているだけなのです。
この粗挽き黒胡椒ラーメンは、青島ラーメンだからこそ堪能できるのであって、他のラーメンではスープが胡椒に負けて、台無しになってしまうのが落ちです。「ペッパーミルを用意した初代青島恐るべし」と思わずにいられません。

さて、今回宮内駅前と曲新町店とを食べ比べてみました。駅前店はチャーシュー麺700円、曲新町店はラーメン600円です。
「宮内駅前店のほうがおいしい」とか「いや、本店のほうだ」とかいろいろ言われているようですが、この日(7月14日午後5時ころ)に限っての私の印象ですが、本店のほうがうまかったです。

宮内店の方は空腹だった事もあってうまさひとしおだったのですが、ある程度腹を膨らませて入った本店のラーメンは一見してスープがずっと透明でした。キレがあり、しかもコクがありました。チャーシューも私好みに脂身が入っていてうまかったですね。

チャーシューの量はチョット少なめになったでしょうか。ただ、かなり前から料金の据え置きをされているようですから、これは致し方ないですね。今では細かいトッピングがあるわけで、こうしたオプションを選べば、以前と変わらない量を食べることができるわけです。でも、あの頃のチャーシューは心なしか幾分厚かったような・・・・。想い出はいつも美しいものですからね。
実は私の場合、青島に入るのはかなり前から宮内駅前だけで、その宮内店もたまにしか入りませんでした。昨年からちょくちょく訪れ、最近では曲新町店の方にも足を運ぶようになりました。麺の太さをのぞけば、懐かしいあの頃を思い出させてくれる一杯です。
ゴマンとあるラーメンのほんのわずかしか食べたことがないのですが、青島ラーメンこそ私にとって一番飽きのこないラーメンですね。
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B's 
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