0258学-まなぶ -> 雑学
筆者:miki
2011年6月26日 12時09分

「花とみつばち」作詞:岩谷時子 作曲:筒美京平 歌:郷ひろみ
8枚目のシングル「花とみつばち」でもあいかわらずの享楽的でちょっぴりアブナイ歌詞を聴かせてくれます。「君と僕の二人が覚えたての蜜の味、指をかたくからませ背中に口づけ」をはじめとして、おもわせぶりというか春歌一歩前のフレーズが目白押し。
のっけから「どうでもいいけど」は挑戦的。この言葉のしつこい繰り返しには、なげやりというよりもオブラートにくるんだ反抗的な姿勢さえ感じられてきます。建設的で健全な青少年像でないことは確かです。
歌詞にはご存じ筒美京平氏による軽快な曲がつけられています。エレキやサックスの派手目の楽器がメリハリをつけ、予想外の手拍子が調子よく入ります。コーラスは複数の高音と一人の低音のパートに分かれ、しかも低音の方はドゥーアップばりでユーモアが漂っています。
この頃の歌に現れていたどことなくエピュキリアンめいた雰囲気とコミカルさ、それとは対極のシリアスさ、さらには軟派と誤解されかねない色気はその後1977年のTBSのドラマ「ムー」の宇崎拓郎のキャラクター、ひいては芸能人「郷ひろみ」のパーソナリティの一部を形成した!というのが僕の見解なんですけれど。強引かな。